こんなお悩みはありませんか

先の予定が読めない会員が、とりあえず何日分もまとめて予約を入れます。予約表の上では人気の時間帯が満席になり、他の会員は「取れない」と諦めて申し込みません。ところが締切を過ぎると次々にキャンセルが入り、当日は空席のまま。埋まっていたはずの枠が、結果として誰にも使われずに終わります。

この傾向は月謝制や回数券のように「予約すること自体に追加料金がかからない」プランほど強く出ます。1回あたりの負担感が薄いため、会員としては「取っておいて損はない」という判断になりやすく、悪気なく取りだめが起きます。スタッフから見れば同じ会員の名前が毎週何枠も並んでいるのに、いざレッスン当日にはその半分も来ていない、という状態が続きます。

複数の校舎やコーチを掛け持ちできる契約の場合は、さらに把握が難しくなります。ある会員がA校舎で3枠、B校舎で2枠を同時に確保していても、校舎ごとの予約表を別々に見ていては、その会員がどれだけ取りだめしているかがそもそも見えません。

なぜ起きるのか

原因は主に3つあります。

1つ目は、予約を取りだめできてしまう仕組みそのものです。会員に悪気はなく、予約を取れるだけ取っておいて、行ける日だけ残すのは合理的な行動です。問題は会員の心構えではなく、取りだめができる状態を許していることにあります。

2つ目は、キャンセルの締切と予約の締切が同じタイミングに設定されていることです。キャンセルがぎりぎりまで可能だと、会員は「とりあえず取っておいて、都合が悪ければ直前にキャンセルすればいい」という行動を取りやすくなります。締切のタイミングそのものが、直前キャンセルを誘発しています。

3つ目は、取りだめの実態が可視化されていないことです。1人の会員が同時にいくつの予約を確保しているかが見えなければ、スタッフは個別の注意もできず、傾向をつかむこともできません。気づいたときには、その会員の行動パターンとして定着してしまっています。

これら3つが重なることで、予約表の見た目と当日の実態がどんどん乖離していきます。締切直前のキャンセルは、会員のマナーの問題として片づけられがちですが、実際には仕組みが後押ししている行動です。会員へ注意を呼びかけても、取りだめができる状態そのものが変わらなければ、行動は変わりません。

フリーレッスンならこうなります

並行して予約できる数、つまり同時に持てる予約の件数を制限できます。制限に達した会員は、レッスンを受けるかキャンセルするまで次の予約ができません。取りだめができなくなるため、予約表の満席と当日の実態が一致します。

制限のかけ方は2通りあります。1つは生徒1人あたりの制限で、生徒個別に数を変えることもできます。もう1つは契約コースごとの制限です。たとえば英会話スクールなら、グループレッスンは4回まで、マンツーマンは1回まで、両方あわせて4回まで、という組み合わせができます。一部の生徒だけ5回までに増やすといった調整も可能です。イベントレッスンなど、制限をかけたくないレッスンは対象外にできます。

締切のタイミングについても、予約とキャンセルで別々に設定できます。キャンセルの締切を予約の締切より早く設定すれば、直前まで気軽にキャンセルできる状態そのものがなくなり、空いた枠を他の会員が拾える時間の余裕が生まれます。予約は前日まで受け付けつつ、キャンセルは2日前までに区切る、といった運用ができます。

複数の校舎やコーチを掛け持ちできる契約の場合も、同時予約数の制限は生徒単位で判定されるため、校舎をまたいで確保している予約もまとめて数えられます。校舎ごとに予約表を見比べて取りだめに気づく、という作業自体が不要になります。

さらに、予約履歴を確認すれば、特定の会員がどのくらいの頻度で予約とキャンセルを繰り返しているかをあとから追うことができます。取りだめの傾向がある会員に個別に声をかけたい場合も、感覚ではなく記録にもとづいて話ができます。

導入後の1日

これまで フリーレッスン導入後
会員の予約の取り方 行けるか分からない日もまとめて確保 持てる件数の上限があり、選んで予約する
予約表の見え方 満席に見えるが実態と合わない 表示どおりの予約状況になる
キャンセルのタイミング 直前まで自由にキャンセルできる キャンセル締切が予約締切より早く設定される
複数校舎の取りだめ 校舎ごとの予約表では気づけない 生徒単位で合算して制限される
締切直前 キャンセルが次々に入る キャンセルが減り、空席が出にくくなる

よくある質問

Q. 同時予約数の制限は、生徒に事前に伝える必要がありますか。
A. 制限に達した状態でマイページを開くと、それ以上予約できないことが分かる表示になります。とはいえ、導入時に「同時に持てる予約は◯件までです」と案内しておくと、問い合わせを減らせます。

Q. 常連の会員だけ制限を緩めることはできますか。
A. はい。生徒個別に同時予約数の上限を変更できます。長く通っている会員や、特別な事情がある会員に配慮した運用ができます。

Q. キャンセル締切を早めると、直前の体調不良などで困る会員が出ませんか。
A. キャンセル締切を過ぎた場合は、無断キャンセルではなく別の扱い(当日キャンセルなど)として管理する運用ができます。締切の設定と、締切後の扱いを分けて考えると調整しやすくなります。

Q. 制限をかけると、そもそも予約の総数が減って売上に影響しませんか。
A. 取りだめによる空席が減り、実際に来る会員に枠が回るようになるため、総来店数としてはむしろ安定する傾向が見込めます。上限の数はあとから変更できるので、まずは少し余裕のある数から始めて、導入後の様子を見ながら調整していくのがおすすめです。

Q. イベントや特別レッスンのときだけ制限を外すことはできますか。
A. はい。レッスンの種類ごとに、同時予約数の制限の対象外にする設定ができます。

Q. 制限をかけたことに気づかず、これまでどおり複数予約しようとして戸惑う会員が出ませんか。
A. 制限に達した時点でそれ以上予約できない表示になるため、会員自身がその場で気づけます。導入直後は、マイページのお知らせ機能を使って「同時に予約できる数が変わりました」と一斉に案内しておくと混乱を防げます。

Q. コーチや校舎を掛け持ちする会員が多いのですが、掛け持ち自体を制限する必要がありますか。
A. 掛け持ちそのものを禁止する必要はありません。同時予約数の制限は、掛け持ちの可否ではなく「同時にいくつ確保できるか」を管理するものなので、複数校舎を利用する運用と両立できます。

あわせて使いたい機能

  • 1ヶ月あたりのキャンセル回数の制限 … キャンセルの回数そのものにも上限を設けられます
  • 1日あたりの受講上限数 … 取りだめとは別の切り口で、1日に受けられる回数を制限できます
  • 予約履歴の確認 … 特定の会員の予約・キャンセルの傾向をあとから確認できます
  • キャンセル時のコメント入力 … キャンセルの理由を記録に残せます

関連ヘルプ

まとめ

直前キャンセルは会員のマナーの問題ではなく、取りだめができてしまう仕組みの結果です。同時に持てる予約数を決め、キャンセルの締切を予約より早く設定するだけで、予約表が実態を映すようになります。会員へ注意を重ねるより、仕組みを変えるほうが確実で、角も立ちません。


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